第18回「Blood Tide 島と霧と老女の嘘 謎のホロテープを書き起こしました」
妙な余韻の残るクエストでした。一族を皆殺しにされた生き残りキャシー・ダルトンのために、復讐を代行する話と思いきや、最後の最後でツイストが利いてきました。
最後はブルックスヘッド灯台にいるトラッパーのリーダーを倒す、という目標でしたが、このリーダー・ダグラスがこんな内容のホロテープを持っていました。
「謎のホロテープ」
これで終わった…。もう後がない…。この霧め…。
灯台を見つけるくらい簡単だと思うだろ…。これでは無理だ…。
こんな霧は見たことがない。
あんな話を信じるなんて…。あの女がまともかどうかもわからないのに。
全部、彼女の気を引くための作り話のような気がしてきた。
彼女の夫の死に関わるトラッパーを1人殺した。
今はこの神の見捨てた島から遠く離れたい。
くそ…! 何かが来る!
これはどういうことでしょう。ダグラスもキャシー・ダルトンに依頼されてブルックスヘッド灯台へやってきたようです。そしてトラッパーを倒した、と…。
そう考えると、そもそも復讐の対象が「島」というのも妙な話です。キャシーは主人公に語ります。
あなたも何か学んだはずだし、「島」もまた学んだはず。「島」はいまやあなたに敬意をはらっている、と…。
ただの頭のおかしい老女の戯言と片付けることもできますが、生物の進化に影響を与えたり、トラッパーの頭をおかしくしたりと、すべて放射線を含んだ霧の仕業、の一言では腑に落ちない何かが含み置かれていますね。
私が幼少時代住んでいたところは、小さな山の麓、登山口の入り口のような場所でした。そこでは時折深い霧が立ち込めることがありました。夏の始めとかに。霧の先を見通そうとすると、そこから人ならざるものがひょいっと出てきそうな雰囲気がありました。もしあの霧がずっと晴れることがなく、そこに閉じ込められていたとしたら…。
そういうことを思い出すと、考察云々はともかくとして、島と霧と老女の嘘、そういうことを想像したくなる気持ちだけは理解できる気がします。
ぐっときますね。メタ的な部分も含めて。